おおむらミライ花火で花火を打ち上げていただく花火師さんの取材に行ってきました。

場所は北九州市にある。株式会社ワキノアートファクトリー

高速を降り山の中へ

今回の企画をまとめていただいている株式会社ミライ創造ラボの佐野さんに案内していただきました。

まずは、打ち上げ花火の構造を見本と絵本をもとに説明していただきます。

丸い花火玉になるまでの行程を職人さんが作業している現場で見学させていただきました。

『星掛け』

花火の出来を大きく左右する『星』作りです。『星』の作り方は、2mm程度の芯(球状のもの)を媒体とし、水で練った和剤と、乾いた状態の和材を交互に何度もかけていき、次第に大きな『星』を形成していきます。完成に仕上がるまでの行程日数は、2週間から1ヶ月程度かかります。

全身防護服とヘッドホンをつけて作業中の騒音と火薬の粉塵の対策をされてました。

球体になったものが天日干しされてます。

『玉込め』

花火の容器になるのが『玉皮』です。出来上がった『星』を、玉皮2個に均等に並べます。均等に並べ終わったら、それぞれの中央に和紙で包んだ花火を割るために『割火薬』を入れ、二つの玉皮を両手で持ち、素早くぴたりと合わせ球状にしテープで仮止めします。

黙々と詰められてます。

作業台がいくつかありそれぞれ個人で作業しやすいよう台座やテーブル、使用する道具に個性がありました。

『玉張り』

玉込めで作った玉を、丁寧に糊付けされたクラフト紙で、隙間ができないように慎重に張っていきます。これは花火が開くときに圧力が均等にかかり、花火が丸く開くためです。

幾重にも重ねます。貼り終えたら乾かしてまた貼るを繰り返す。

この尺玉サイズの花火は34回目の貼りでした。手間の大変かかるお仕事です

実際に尺玉を持たせていただきましたがこのサイズのスイカよりも質量を感じ重たかったです。

玉張りで使用する紙も接着に使う糊も全て自然のものを使用しているそうです。打ち上げた後は、海の中で溶けてなくなるそうです。

最近は、機械化が進み小玉サイズの花火は、こちらの機械で『玉張り』をしているとのこと。

打ち上げた後は火薬が残るので、ステンレス製の花火筒を水掃除しているそうです。

『火薬庫』

『火薬庫』を見せていただきました。

厳重にコンクリートの外壁で囲まれています。

建物ごとに避雷針が設置され、雷による引火リスクも徹底されてます。

倉庫の中は、たくさんの花火がしっかり整理されてました

花火には、いろんな名称があり色や花の名前などがつけられて保管されておりました。

メッセージ花火

完成された花火をセッティングしている状態を保管庫で見せていただきました。

このように筒の中に打揚薬と一緒にした花火が入ってます。

打ち上げ用の導火線は、電線を使用していて発火も機械でコンピュータで管理されているとのこと

火薬玉(サイズで分けられてます)

文字花火の土台(ドラえもん)

尺玉用の打ち上げ筒(木下委員長と同じくらいの高さ)

今回、ワキノアートファクトリーさんで打ち上げ花火が実際に出来上がる行程を見学させていただきました。

機械化が進んでいる部分もありながら職人さんの手作業でしか作り上げることができない工程が多くあり

手を使って一つ一つ作られているんだなぁと感動いたしました。

おおむらミライ花火の玉込めは、15日に始まるそうです。

今回取材にご協力いただいた株式会社ワキノアートファクトリーの皆様

見学のアテンドをしていただいた株式会社ミライ創造ラボの佐野さん

本当にありがとうございました。

おおむらミライ花火 11月28日がより楽しみになりました。

株式会社ワキノアートファクトリー